まだ Windows Phone (以下 「WP」 と表記) ユーザーとしては初心者みたいなものですが、実際に2年ほど WP を利用してみて思うことがあるので少し書いてみました。
とにかく「アプリが少ない」
これはもう Windows Phone を使うすべての人が口にすることですね。 確かに 「余計な(ゲームとか)アプリがない」 ということはいい場合もあるんですが、基本的には残念としかいいようがありません。
個人的に欲しいと思っているアプリ
・「2ちゃんねる専ブラ(専用ブラウザ)」
・「Amazonアプリ:プライムビデオ や Music など」
・ Firefox
・ Google系アプリ (Chrome や Youtube、GMail など)
・「Radiko」
・ Twitter公式などの、最近更新の滞っているアプリの最新版
正直、難しいというのも分かります。 Google と Microsoftは最近ちょっと仲良くしているという話も聞くけど 基本的に仲が悪いです。 でも出来れば WP 向けに出してほしいアプリは結構あるんですよね。 Chrome や Youtube が無いってちょっとつらいですよね。
「2ちゃんアプリ」 は今、許可制ということもあって勝手に作ることができないので望み薄だったりします。 たまに有用な情報を得ることもできたり、使いこなすことが出来れば結構面白い場所なんです、2ちゃんねる って。 WPの場合、今は Microsoft Edge の デスクトップモードでブラウザから見る & 書き込む、が精いっぱいです。
一方のブラウザ(Edge)で「びんたん」利用時は 広告も多く、視認性が悪い。
2016年現在の Twitter UWP版も載せておきます。 だいぶ良くなってくれました。
ツイッターも自分は好きなので、できれば公式クライアントがどんどん更新してほしいと思っています。
Twitter 公式クライアント対決
Twitterの公式クライアントアプリなんてかなり前から更新されてませんよね(注:2016年3月に UWP としてリニューアルされました!)。 ちょっと悲しいです。 ほかの環境 (PCやiOS) だとTwitter公式だと出来る機能(ニュース や ツイートアクティビティの表示)って意外と便利なので、それを専用アプリでも搭載してほしいし、意外とカンタンに更新できるんじゃないの?と思ってしまうんだけど...。 最近はちょっとしたニュースなども Twitter公式クライアントで見ることができたり、公式はいろいろ便利になっています。
Amazonアプリも欲しいですね。 いろいろサービスが拡大している中、やっぱり WP 向けにはアプリが用意されていないのが痛いです。 最近ではプライム会員向けのフォト・ストレージ・サービスも開始されたり、これを専用アプリから使えたらなぁ、と思うことが増えています。
10 Mobile は まだ完成していない
これも使っているとよく分かってしまいます。 Windows Phone 8.1 と較べると「安定性」や「アプリの動作(挙動)」が違います。
例えば 自作したストアアプリを更新した場合、更新に対してすぐに反応できる WP8.1 に対して 10Mobile はなぜか1日くらい対応が遅れます。 そして、Microsoft謹製アプリでありながら、WPで撮った写真のOnedriveへの自動同期もなぜかすごく遅れます。 WP8.1なら Wi-Fiなどの環境なら数分で同期が完了するのに、10 Mobileだとナゼか1日くらい掛かります(汗)。
Windows Phoneのウリの1つ、「キビキビした動作」 も、Phone 8.1 の頃に較べると見劣りしてしまいます。 10 Mobile だけ使ってると意外と分からないけど、久しぶりに8.1に戻ってみると 「やっぱ違う」 と気づきます。
Continuum は 3年後の技術
すみません、これはあらかじめ言っておくと、実際に使ってみてというわけではなく、今まで紹介されたビデオや文章、実際に使った人の意見を聞いたり見たりしての印象です(それでもたぶん見られる限りかなりの数のものは見ています)。
・一画面1アプリ表示 は 致命的
まずはコレです。 Windowsはナゼ人気になったのか、の裏返し。 一画面でたくさんのアプリを同時に起動して、お互いのアプリ間でデータを渡したりするのが容易になったことの利便性が人気になった理由(MS-DOS 等とくらべて)だと思います。
それがContinuumではまた一画面1アプリ、Windowsではなく、「a Window」なんです。
例えば 「複数の写真をコラージュして1枚にまとめたうえでブログにアップしたい」 なんて場合、Windowsだったら ブラウザ、エクスプローラ、画像編集ソフトを同時に起動させておいて作業を進めていくと思います。 それがいちいち画面切り替えで1アプリずつの操作となるとその煩雑さはかなりつらいものがあります。
とにかく Continuum が Windowsになる日まで一般層には受け入れられないと思います。 それを考えると早くて2年、かかれば ”3年後” なのかなぁ、と思ったりして (あくまで素人考えです)。
今マルチウィンドウが難しい理由も分かる気はします。 マルチウィンドウ(Windows)ということはメモリもCPUパワーももっと必要になる、そう考えると、CPUが16コア32スレッド、メモリが16から32GB搭載のスマホなんて時代になるまで待つことも必要かもしれませんね (Continuum側で性能の半分を利用することを仮定)。 そうなったら ノートPCが完全に要らなくなる時代になって、ビジネスマン・学生などは スマホ (と手近にあるディスプレイ・テレビ) で全てをこなす時代になると思います。
・やっぱり無線で Continuum はキツいようだ
internet watch の Continuum レビュー記事 を読みながら、「やっぱりそうか、そうだよなぁ」 と思いました。 以前から Continuum には興味があったので、内外のサイトをいろいろ調べたり、Youtube動画(これも大量にある)を見たりして思ってました。 「無線 Continuum は遅延が激しいな」、と。
人間の目(五感)って意外とすごいもんで、ちょっとしたズレに違和感を感じるんです。 それが10分の1秒の遅延なら かなりの違和感です。 普通のアニメやテレビが30分の1秒のペースで動いてるので、これを基準に考えても 遅延があると感じない限度は 30分の1秒 以内 が要求されると思われま
MSDNの 電話用 Continuum (このタイトルどうにかならんのか?) でも、80ミリ秒以下の遅延に抑えなさい、ということが要求事項に書いてあります (80ミリ秒だと1秒に 12.5コマ。 1秒に 30コマの場合、33ミリ秒以下が求められる)。
Windows Phone の ハードは揃った、次はソフトだ!
もう同じことの繰り返しになっちゃうけど、本当にこの一言に尽きます。 いまのところ、テレビCMなどで見たことないですよね、Microsoftのストアアプリのロゴ。 Apple と Google のアプリストアのロゴのとなりに Microsoftアプリストアのロゴが並ぶ日を待っています。
2015年後半からいっきに国内の Windows Phone 機体が増えたのはとってもうれしいところ。 MADOSMAにはじまり、Katana01,02、Everyphone に NuAns NEO、今後は VAIO Phone Biz、WPJ40 (Geanee)、Acer の Jade Primo も来るのかな? MicrosoftのLumiaシリーズも一段落して Surfaceチームがスマホを作るようになるらしいので、これを機にもしかしたら日本展開の Surface Phone が出てくるかもしれません。 とにかくハードは選べる時代になりました、そんな中でソフトを投入すれば目立つと思うんだけどなぁ。