Surface Phone 早ければ今年中に発表があるようですが、今までに出ている情報やいろんなページを読み歩いて、そこに自分なりの考えを足してみながら いろいろ勝手に想像してみました。
CPU が カギ
ウワサされているのが Intel CPU 搭載 (Core M とか Atom x3 じゃないか? なんていう話も聞きます)。 これは自分も ” Intel系になるんじゃないかな? ” と思っています。 ある意味 ARM系のままだと一新する意味がない、そう思えるからです。 そしてもう一つの理由が 名前が Surface だから。
元々 ARM系として出発した 2 in 1 ノートPC Surface は x86系にCPUを切り替えることで成功しました。 その経験をしている Surface チームが作るスマホ、やっぱり Intel 入ってるんじゃないでしょうか?
2016/04/18追記:なんと、ARMプロセッサでありながら x86のエミュレーション機能搭載?の Qualcomm Snapdragon 830 なんてのが出てきましたね。 最大搭載メモリが 8GBと、以前から Surface Phoneでウワサされていた搭載メモリとも合致するので、このCPUを載せてくるんじゃないでしょうか?
Continuum は本物に
「スマホがPCになる」 、これを体現しようとしたときにMicrosoftが行うならば間違いなく過去の莫大な資産 Win32アプリを動かせることが大事になってきます。 Intel CPUを搭載した Surface Phone になることによって、本当の Continuum が実現する可能性もあります。
極端に言えば 「テレビにつなぐだけで本当の WindowsPCになる Surface Phone」 が登場することで、iOS、Android市場に切り込みをいれつつ、共存さえできるかもしれない環境が生まれる可能性があります。 学生や出張中のサラリーマンが iPhone・Android と Surface Phone(持ち運べる PC的な用途) の2台持ち や そのうち Surface Phone だけになる、そんな未来も Microsoft の過去の資産が全部使えるならば夢ではないと思います。
革新による問題も?
どんどん新しくなる、いわゆる 「レガシー・フリー(過去を継承しない)」 というのはいいこともあるけど悪いこともあります。 たとえば Intel CPU を搭載して Surface Phone が発売したとします。 置き去りにされた過去の ARM系 Windows Phone の運命はどうなってしまうでしょうか? 特にこの1年で日本で一斉に発売された Windows Phone はすべてARM系です(というか、現存する全ての Windows Phone は ARM系)。 せっかくWindows Phone に協力してくれたメーカーと、その Windows Phoneを購入した消費者を切り捨てることになりそうなところがジレンマです。 ここは本当に頭を抱えるポイントだと思います。 日本の Windows Phone ブームは あと1年遅くてよかったのかもしれません。
「Lumia」 を 「無かったこと」 にするのか?
上と同じことになっちゃいますが、Surface Phone の登場で 現在の Windows Phone ユーザがバッサリ切り捨てられる可能性があります。 Intel CPU の Surface Phone を前面に押し出すことで従来の ARM系の環境(新しいアプリの開発など)が前に進むことは無くなるでしょう。 そうなると 従来機種のユーザは たとえ最新のフラッグシップ機 Lumia 950 でも Elite x3 でも、「買い替えてね」 ということになりそうです。
もちろん一時的には ARM系でも動かせるエミュレータのようなものは出てくるかもしれません。 でもエミュレータを少しでも経験したことがある人は分かるでしょうが、ネイティブで動かせるモノがあればそっちのほうが早い、という当たり前の現実があります。 今まで何年間も応援してきた Windows Phoneユーザを切り捨てて前に進むのか、ARM系を継続することで歩みを緩めるのか、これをジレンマといわずになにをジレンマというのでしょうか、というところです。
思い返せば少し気がかりなこともありました。 Lumia 650は Microsoftにとって最後の Lumiaでした。これが2月に発売されて 10か月もの間、Microsoftからは新しいスマホは発売されません。 しかもその Lumia650 のスペックを見るとかなり微妙なものがあります。 これは前に書いた SensorCore のことと話がつながるのですが、どうも Qualcomm との連携を緩めているのでは?と思えてきます。 やはり 「マイクロソフトはまったく新しいところへ足を踏み入れようとしている」 ように思えます。
10か月あれば、Intelが Surface Phone 専用の カスタムCPU を開発する期間としてもちょうどよさそうです。
リンク
・Microsoft Surface Phone rumors and news leaks
・Surface Phone – Windows 10 Concept
Surface Phone のことを調べてるときにたまたまみつけた MS以外の人が勝手に考えたという コンセプトデザインのページですが、ここまで画像を作り上げるとは凄いですね。 こんなスマホだったら絶対に欲しい。
そして、このコンセプトに近いものが登場したら 爆発的に売れると思います。