これは Insider Previewでない『一般向けの Windows 10 (& Mobile) のアップデート』です。
なんだかすごく久しぶりだな、と思ったのは先月分がキャンセルされて2カ月ぶりだからなんですね。 それでは Microsoft の Supportサイトを参照させてもらい、見ていきましょう。
改善点・修正点
このアップデートには品質改善とセキュリティアップデートが含まれています。 新しい機能は含まれていません。 キーとなる変更点を以下に列挙します。
・KB3213986 の、3Dレンダリングなアプリをマルチモニターで利用している時に描画が遅れる問題を修正。
・KB3213986 の、Cluster Serviceがアップデート後の一回目の最初の再起動後に自動で起動しない問題を修正。
・Active Directory Administrative Center (ADAC) がアクティブディレクトリのユーザーアカウント属性を変更しようとするとクラッシュする問題を修正。
・日本語IMEでグラフィックデバイスインターフェイスリソースをリークする問題を修正。 100センテンス以上入力するとウィンドウが消えたり一部しか描画されない問題が出ていました。
・Enable-ClusterS2D PowerShell cmdlet(コマンドレット)の信頼性を改善。
・Virtual Machine Management Service (Vmms.exe) が、仮想マシン(virtual machines)のライブマイグレーション(live migration)のときにクラッシュすることがあった問題を修正。
・SSSD/NVMe drivers のS2D rebulid operationsでのバンド幅の改善。
・Work Foldersがグループポリシーを利用する設定になっている時に Work Folders clientsがファイルを複製して(同期時にコンフリクトを起こして)しまう問題を修正。
・リモートデスクトップサービスがRDPクライアントがドライバー、プリンター、リムーバブルUSBに接続時や利用時に RxSelectAndSwitchPagingFileObject で 0x27 でストップしてしまう問題を修正。
・Windows Server Update Services settings がグループポリシー機能の調整を利用するとダウンロードに失敗する問題を修正。
・Microsoft’s first-party provider registry keyの値のハードコードの問題を修正。
・System Preparation (Sysprep) toolが失敗する問題を修正。
・User Experience Virtualization (UE-V) roamingを利用している時に Office 2016のプロファイルが破損する問題を修正。
・OSのアップグレード後に Local Security Authority Subsystem Serviceが反応しなくなる問題を修正。
・SAPアプリケーションが Transport Layer Security authenticationを利用するときに Local Security Authority Subsystem Serviceが起動しなくなる問題を修正。
・Application Virtualization 5.1 Sequencerを利用して巨大なレジストリをシーケンスすると最終パッケージにレジストリキーが失われる問題を修正。
・日本語利用時、デバイスのリスタートをした後にコンタクトリストの名前順のソートが維持できなくなる問題を修正。
・メモリ不足によるトランザクションの失敗を修正。
・Internet Explorer の security zone settingで禁止されているはずのファイルにアクセス出来た問題を修正。
・Internet Explorer 11が KB3175443のインストール後に起動できなくなる問題を修正。
・KB3185319適用後に VBScript engineを使うアプリケーションが起動できなくなる問題を修正。
・webページの CSS floatスタイルが “center” に設定してあるときに Internet Explorer 11で問題が起きるのを修正。
・multipath IO で 現在のpathを指定せずに I/Oのログを取ろうとすると問題が発生するのを修正。
・VPN solution に 32-bit static route の追加に失敗する(ユーザーがVPNでの接続を確立できない)問題を修正。
・レシーブサイドスケーリング(RSS)をサポートする Ethernet アダプターが、システムアップグレードに失敗したのちにRSSを再度利用可能に出来なかった場合に最大 50%以上パフォーマンスが落ちていた問題を修正。
・Point and Print Restrictions Group Policy の Allowed listのワイルドカードの許可の問題を修正。
・multipath I/Oでデータの損壊やアプリケーションの問題につながる失敗が起こるものを修正。
・multipath IO の ID_ENTRYを削除するとシステム障害が起こることがある問題を修正。
・Network Driver Interface Specification機能の NdisMFreeSharedMemory() が正しい割り込み要求レベルで呼び出されなかった場合に発生する問題を修正。
・Azure Backup integrationに対する正しいサービスの利用の問題を修正。
・大容量RAM(2TB超)を載せた端末でSQLサーバのシャットダウンに30分以上かかる問題を修正。
・updated time zone information, Internet Explorer, file server and clustering, wireless networking, Map apps, mobile upgrades for IoT, display rendering, USB 2.0 safe removal, multimedia, Direct3D, Microsoft Edge, enterprise security, Windows Server Update Services, storage networking, Remote Desktop, clustering, Windows Hyper-V と Credential Guard への追加的な改善。
・Microsoft Edge, Internet Explorer, Microsoft Graphics Component, Internet Information Services, Windows SMB Server, Microsoft Windows PDF Library, Windows kernel-mode drivers, Microsoft Uniscribe, the Windows kernel, DirectShow, the Windows OS と Windows Hyper-V へのセキュリティアップデート。
もしも以前のアプデートを適用している場合には、このパッケージ内の新規(差分)の修正のみダウンロードとインストールが行われます。
既知の問題
・今のところMicrosoftは問題を見つけていません。
アップデートのしかた
このアップデートはダウンロードとインストールが Windows Updateから自動的に行われます。 スタンドアローン・パッケージはこちらの Microsoft Updae Catalogウェブサイトからどうぞ。
・アップデート、置き換えに関する情報。
このアップデートは以前にリリースされた アップデート KB4010672を置き換えるものです。・ファイル情報
このアップデートで供給されるファイルのリストについては、累積的アップデート KB4013429からダウンロード可能です。 もしも今回が初めての Windows 10 アップデートの場合、パッケージサイズ「x86向け」は 579MB、「x64向け」は 1,105MBになります。
リンク
・March 14, 2017—KB4013429 (OS Build 14393.953) – support.microsoft.
関係のない話ですが、MADOSMA Q601が かなり値下げされてますね。