それなりにPCを扱ってきた人が新規に Windows 10 の ノートパソコンなどを購入したときに最初に行うことの1つが「インストール済みの 市販セキュリティソフトのアンインストール」じゃないかと思います。 しかし今回は、そんな普通にアンインストールをしたセキュリティソフトがゾンビ的に生きていた!?という話です。
どこに問題があるのか分からないという問題
かぁ、問題というものは解消してみるまで分からないものですね。 4月末に購入したノートPCが微妙に調子が悪いことが続いていて、どうしたことかと思ってました。 以下に、簡単な不具合や症状を挙げてみると…。
・ふとしたときに急にブルースクリーンになって Windows10ごと落ちる。
・Windows Defender で たまに警告の黄色い表示が出て「インターネット一時ファイルの場所を既定値にリセットします」みたいなことになる。 これ自体は指示に従っていくととりあえずは解決する。
・PowerDirector 16 を使った動画のエンコーディングで H.265 ハードウェアエンコード を行うと Windows 10 ごと固まってブルースクリーンになって落ちる。
実は、新規にPCを購入したときに「使ってみたい!」と思っていた機能がコレでした。
・Firefoxではたまにネットへの接続が途切れたようになり、Firefoxの再起動をしないとネットにつながらなくなることがある(Wi-Fi自体は生きている感じ)。
そこまで深刻な問題でもないんだけど、ちょっとしたときに「チェッ」と舌打ちをしたくなる不具合がこまごまとありました。
見つけた光明
上記の不具合の1つ、「インターネット一時ファイルの場所を~」ということについて「何が原因なんだろう?」とネットで調べてました。 そしたら、「Norton Internet Security (以下 NIS と表記) が悪さをしてた」という書き込みを見つけました。
うーん、でも自分は今 Windows Defender を使ってるしなぁ、と思いつつ、「あれ?このPC(Acer Swift 3 Ryzen U 2500U : SF315-41)って、最初に NIS がプリインストールされてたよな」ということに思い当たりました。
そして、セキュリティソフトはあんがい普通のアンインストールではすべてのプログラムを消すことができない、さらに、公式ページに専用の削除ツールが用意されてたりする、ということを思い出しました。
「専用の削除ツール」を見つけてさっそく根こそぎ削除!
Nortonにもシッカリありました! この 「ノートン削除/再インストール」をダウンロード&インストールして「削除」しました。
なぜか副作用として、このPCに標準で搭載されている指紋認証機能が使えなくなりました orz. デバイスマネージャーを見ると「レジストリが~」ということで、NISの削除のついでに余計なレジストリまでいじられたようです。 そのデバイスマネージャー上からドライバを再インストールしたら元通り使えるようになったのは不幸中の幸い。 これで Norton Internet Security の亡霊とは完全におさらばですっ!
NISの完全削除で良くなったことたち
この「削除ツール」を使った後の PCが劇的に調子が良くなりました。 これまた箇条書きにしてみると…。
・Windows 10 が突如としてブルースクリーンになって再起動することが無くなった。
また Windows 10 に濡れ衣を着せてしまった…。 結果として落ちるのは OS だったりするので、そうなるとどうしても「OSが悪い」と言ってしまうものですね…(汗)。
・こころなしか PC自体の発熱が少なくなった(最近涼しくなったからこの影響もあるかもだけど)
・とにかく何をやるにもパフォーマンスが上がった。
これについては、もしかしたら「NISの亡霊がファイルI/O処理のたびに監視行動をしていたのでは?」という疑惑が持たれます。 余計な行動でパフォーマンスを落としてたのか、NIS めっ!
ある意味、元のパフォーマンスに戻ったということなんだろうけど、やっぱりそれなりに新しい世代のPCなので、いい感じで動いてくれるようになってうれしい!
・動画の H.265 ハードウェアエンコードが、エラー無く使えるようになった。
PowerDirector16 という動画編集ソフトを使ってたまに動画のエンコードをするのですが、H.265という最新の規格によるハードウェアエンコードが使えるようになった。 これが使えるようになった(NISのせいで使えなかった)のは結構ウレシイところです。 また動画編集などの作業中の動作もキビキビするようになり、どこまで迷惑かけてたんだNIS!と思ってます。
・Firefox利用時にネット接続が途切れたようになる現象が無くなった
これも「ネットのデータのやり取りにNISが横入りしていろいろやってたのでは?疑惑」が持たれます。
とにかく体感できるレベルでいろんな快適度が上がったので、原因がわかってよかったと思ってます。
最後のまとめ & 追記
追記:NISを完全に消すために、今は Windows 10 標準機能の「クリーンインストール」を利用しています。 これだとサードパーティ製のアンチウィルスソフトなどをきれいに除去したクリーンな状態になれます(後から入れたいろんなアプリも一緒に消えるけど再インストールすればOK)。
最近のPCって最初に買ってきたときに どこかしらのメーカーの「アンチウィルスソフト 30日体験版」等がインストール済みだったりしますよね。 この場合、普通にコントロールパネル(設定 – アプリ – アプリと機能)からのアンインストールだけでなく、専用の削除ツールでの根こそぎ削除をしておくのもいいかもしれませんね、と思いました。 特に不具合なども無いという人はやらなくてもいいとは思うけど…。 それにしても、既に削除済みのアプリケーションが悪さをしてるとはなかなか気づかなかった。