読書録

『アフタービットコイン』読了

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 最近読書をしていなかったので、久しぶりに近所の書店でテキトーな本は無いかな?と物色しつつ、なんとなく気になっていたこともあってこの本を買ってみましたよ。アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者

 タイトルの通り、「ビットコインの後(のち)の話」ということで、ビットコインそのものについての話は最初のほうで終わってしまいます。 というか、副題にあるように『ブロックチェーンこそが主役』なんですよ、という内容になっているので、ビットコインやアルトコイン(イーサリアム、リップル等)のことを期待していると肩透かしを食らうかもしれません。

ちょっと予言的な部分

 この本自体は 2017年 9月までに書かれた内容ですが、すでに「ビットコイン、バブルじゃないの?」「やるにしても気を付けなよ」ということがしっかり書かれています。 それだけに、当時(2017/09~12あたり)の読書レビューなどで他の方の感想(主にビットコイン等の仮想通貨に投資している人だと思われるけど)を読んでみると「バブルなわけがない」とか「これからもっと伸びる」(確かに2018年1月までは伸びた)など、本書の内容に対して批判的な意見も結構あります。

 著者の方は元々日本銀行などでバリバリに金融について研究していた方のようで、すでに2015年代には金融関係者からはビットコインへの期待が薄かったことも述べられていたりして興味深かったですね。 まあビットコインは今のところ(2018/02/24)久しぶりに110万円台まで戻ってきているようですが、この先どうなるのでしょうか。

あくまで話の主役は『ブロックチェーン(分散型台帳技術)』

 読んでいると「ブロックチェーン」という技術自体はかなり革新的なものであるということが分かります。 そして「ビットコイン」はたくさんあるブロックチェーン技術のうちの1つを利用して作られたシステムだということ。

 まったくの素人としてはそもそも「ブロックチェーン」てのがどういうものなのかが全然分かってなかったけど、この本を読むことで基本的な仕組みは理解できました。 ビットコインが採用しているブロックチェーンはオープン型のプルーフ・オブ・ワーク(マイニングで行われる認証)型なブロックチェーンであり、将来的にはいろいろな持ち合わせている要素的にあまり期待はできないかもしれない、ということのようです(詳細はやっぱり本を読んでもらわないと分かりづらい)。
 でもって「なぜそれでもブロックチェーンなのか」というとクローズド型でビットコインとは違う手法を使うブロックチェーン技術を世界中のいろんな企業が研究開発しつつあり、それを採用しようとしている企業もまたたくさんあるから、という事のようです。

 今後本格的に利用されるブロックチェーンの覇権争いが、数年前から始まっていたというのを知ってちょっと驚きました。

ブロックチェーンで「速く」「安く」「安全」なやり取りができる社会に

 ビットコインの話だけを知っていると「遅い」「高い」「安全なのか心配」と思うことが多い「決済にかかる時間」「手数料」「安全性」ですが、これはあくまで全ての面で不特定多数を相手にする「性悪説」に基づくために余計なコストが掛かってしまうだけで、銀行間など やり取りがある程度限られている中ではまた違った仕組みを採用することで「速く」「安く」「安全」なブロックチェーンを可能にしたというものも開発が進んでいるようです。

 将来的にはその土台の上で、一般消費者はそれを利用しているとも感じないかもしれないけど、普通にブロックチェーンの恩恵を受けるときが来るように感じます。
 ユーザーとしても手数料なども安く、決済が高速で行われればとても魅力のあるサービスと感じることが出来そうです。

最後に

 金融の専門家の著者さんの本ながら、文章は平易で一般の読者にもとても読みやすい内容になっています。 今までなんとなく「ブロックチェーンね」と思ってたことが、読後 1つ深い意味で「ブロックチェーンだね」と言えるようになると思います。

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