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Trivial (トリビア) Windows 10 Mobile Windows 10 PC

Windows 10 on ARM は何を意味するのか?(を勝手に推測してみた)

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 『Windows 10 on ARM』というテクノロジーが WinHEC 2016で衝撃をもって伝えられました。 ARM CPUで フルの Windows10が動く、簡単にそこから連想してみると、「Windows Phoneにもフルの Windows 10 OSが搭載されるようになるのではないか?」 と思うところです。 これをもって「Windows 10 Mobileの終焉だ」という人もいます。 しかし、ここで紹介されたのはあくまでPC環境での話であり、実演されたのも Surfaceのような機体での動作(のように見えるもの)でした。 実際の Microsoft の テリー・マイヤーソンさんによる実演もYoutubeで見ることができますが、以下にその画面のみの様子を配置しておきます。

これは 2 in 1 の更なる低価格化&バッテリーライフの長時間化のためのもの

 ARM上で動くということはつまり「バッテリーライフの長時間化」と「ARM製品によるコスト削減」というのがまず想像できるところです。
 たとえば、今でもそれなりのバッテリーライフを実現できているかもしれないですが、Surfaceシリーズのバッテリー持続時間が現行機の 1.5倍~ 2倍になることを考えてみてください。 それだけで「欲しい!」と思う人は多いのではないでしょうか。 エミュレーションやそもそものCPUパワーが劣ることから重い作業を持続的に行うには向かないと思うけど、WORDやEXCELなどの作業を長時間行いたいというときには最適な環境になるようにも思えます。 デモにもあるのですが、重いアプリでない限りはそれなりのパフォーマンスで動いている様子もうかがえます。

Windows 10 Mobileへの投入は遅れてやってくる

 これは完全に推測ですが。 Windows 10 on ARM製品、まずは 2 in 1などの容積に比較的余裕がある環境から始まる話だと思われます(いつの時代もその流れなので、踏襲すると思う)。
 最初、4・5月あたりに「ノートPC」や「2 in 1」タイプとして登場して、10月~ 2018年初頭あたりにいわゆる「Surface Phone」として Phone環境への フル Windows 10が登場するのではないかとみています(やってみてフィードバックからの小型化にそれなりの時間がかかると思うので)。

10 Mobileはどうなってしまうのか?

 これがとても難しいように思います。 たとえば、今現在デベロッパーさんがこのシステムの登場を見たときに思うのは「やっぱりx86系だけで十分だな」とか「UWPを今から作る必要は無くなったな」というところなんだろうと思います。 そうなると、今でさえ不足している Windows 10 Mobile向けのアプリ環境がこれから充実すると考えるのは無理があります。
 ここでいよいよ Windows 10 Mobileの終わりなのか? と思えてきてしまいます…。 でもスマホ環境はx86環境とはまた別モノなので、『そこをどう考えるかという話』でもあるのです。

Surface Phone は Windows 10 Mobile を置き換える!

 もう言っちゃいます! Windows 10 Mobileは終了~!

 サティア・ナデラさんもテリー・マイヤーソンさんも言っています「既存の勝者がいる環境に追随はしない」と。 そして最近の Microsoftの行動を見ていると「共生(相手を打ち負かすのではなく、一緒に生きる)」をテーマにしています。 そういうことを考えると、『Surface Phoneは iOSや Androidをすでに持っている人たちにPC的な環境を持ち歩くアイテムを追加する共存アイテムになるのでは?』という予測ができます。

 思い返すとIntel CPUベースの Surfaceシリーズが登場したときにラインナップの1つとして「Surface Mini」がありました。 これは現状を鑑みるにまだ必要とされていないということで消えたラインナップです。 しかしここへきて、ふと「今がその(登場の)タイミングなのではないか?」と(個人的に、かつ、勝手に)思いました。
 8インチくらいのディスプレイサイズでタイプカバー付き、QualcommのCPUが搭載されることにより小さめのバッテリーでも長時間利用可能。 そこでフルの Windows 10が動作し、Continuumでももちろんフルのマルチウィンドウで動作する。 ここには商機(勝機)がありますよね。

 手元に5.5インチの iPhone 7 Plusがあるのですが、このサイズでベゼルレスになったら7インチくらいになるでしょうか? これにタイプカバーが付いて Surfaceのキックスタンドが付いていたら フルの Windows 10でもそれなりに使えるのではないかと思えてきます。 Surface Phoneには「Surfaceペン」が付くようなウワサもあるので、これにより指によるタッチ操作よりも細かな操作も可能になると思います(もちろんUWPアプリもあるので、タッチ主体の使い方にも対応できるはずですが)。 本当のところ、Microsoftはこのラインを狙っているのではないかと思ってます。 この推測が当たっているかどうかは1年ほど待たないといけないのですが。

 と、今までのMicrosoftのやってきたことを自分なりにいろいろ調べつつそこから推測した妄想のようなことですが、あることないこと勝手に考えてみるのは楽しいものです。 あくまで勝手な話なので、そう思って読んでもらえると幸いです。

PS 深圳で行われたこのイベント、中国がコンピュータ市場でも中心地になることを表していますよね。

リンク
見えてきたARM版Winodws 10の姿 ~次期SurfaceはSnapdragon 835搭載になる? – PC Watch.
 より詳しく正確な情報が出てました。






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