最近、ちょっとずつ Windows Phone (Windows 10 Mobile) への熱が冷めかけています。 2015年6月の熱狂も落ち着くところまでおちついてしまったように思います。
そんな中で、いざ Windows Phoneから他の端末へ乗り換えようかと考えたときに、一度どっぷりと Windows Phoneにハマった人なら思う事が 『カーブフリック入力は Windows Phoneにしかない!』というところです。
カーブフリックとは(おさらい)
Windows Phone の「フリック入力」における「濁点」や「小文字」をフリックの一連の動作で入力可能な操作方法です。
一例として「ぞ」を入力したいとき
・「普通のフリック入力」では、「さ」を押して下に指をすべらせて「そ」を表示。 その後「” ○ 小」ボタンを押して濁点を加えるという2ステップ。
・「カーブフリック入力」 では、「さ」を押して下に指をすべらせて「そ」を表示したままさらに左下側出ている「”」まで指をすべらすことで1ステップで入力可能です。
慣れると本当に便利で、かなり入力が素早くなるなぁ、というのを実感できると思います。
本当にカーブフリックは必要?
でも、ある日ふと思いました。
「もしかしたら今のスマホの日本語入力は変換辞書が凄く頭がよくなっているのではないか?」と。
どういうことかというと、フリック入力の際に「濁点の追加」 や 「小文字への変換」 を無視して入力し続けても変換候補側が気を利かせて希望通りの文字を表示してくれる、ということです。
小文字変換や濁点入力を無視しても目的の言葉が出てくる?
AndroidとiOSの標準的と思われる変換辞書でそれぞれテストしてみました。
・目的の言葉「ガンダム」、フリック入力した文字「かんたむ」 → ガンダムと出ました。
・目的の言葉「ドウダンツツジ」、フリック入力した文字「とうたんつつ」まで入力したところで「ドウダンツツジ」が出ました。
・目的の言葉「妙だな」、フリック入力した文字「みようたな」 → 「妙だな」と出ました。
・目的の言葉「朝ごはん」、フリック入力した文字「あさこはん」 → 「朝ごはん」と出ました。
・目的の言葉「小学校」、フリック入力した文字「しようかつこう」 → 「小学校」と出ました。
・目的の言葉「準備」、フリック入力した文字「しゆんひ」 → 「準備」と出ました。
・目的の言葉「今日はだいぶ寒いです」、フリック入力した文字「きようはたいふさむいてす」 → 「今日はだいぶ寒いです」と出ました。
・目的の言葉「JavaScript」、フリック入力した文字「しやはすくりふと」 → 「JavaScript」と出ました。
・目的の言葉「ポケモンGO」、フリック入力した文字「ほけもんこー」 → 「ポケモンGO」と出ました。
・目的の言葉「ファンキーモンキーベイビー」、フリック入力した文字「ふあんきーもんきーへいひー」 → 「ファンキーモンキーベイビー」と出ました。
・目的の言葉「東京特許許可局」、フリック入力した文字「とうきようとつきよきよかきよく」 → 「東京特許許可局」と出ました。
と、思いつく濁点や小文字入りの言葉をどんどん入力していったのですが、どれも目的の言葉に変換可能でした。 そうなると「カーブフリック、要らくね?」と思えてきた…。
結論
カーブフリックは便利だし出力したい文字は確実に入力も行いたい人にはベスト!
だけど、変換効率やスピードの面を考えると濁点や小文字を無視して入力を進めても確実に目的の言葉が出てきてくれるので、慣れてしまうと普通のフリック入力のほうが早い場合も! 濁音や小文字を気にせず入力できるとスピードも上がります。
個人的には「濁点」や「小文字」のボタンを押すときに誤入力・誤変換になりやすいので、これを気にせずに入力していけるのはとても助かる、というのもあります。
もちろん入力する言葉によるところも大きい(専門用語とかスラング的なイレギュラーな言葉だとどうなるのか分かりません)とは思いますが、特にカーブフリック入力は重要ではない、ということが分かってしまいました。 というか変換辞書の頭がすごく良くなってるんですね。 驚きました。
とりあえず一度、『濁点・小文字は 入力したつもりでフリック入力』というのをやってみてください。 これでいいのか! とうなるかもしれません。
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