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Ads AdMediator

Visual Studio 2015 で Windows Phone アプリに AdMediator を追加する手順

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自分が意外と手こずったので、メモ代わりに書き残しておきます。 あらかじめ Microsoft での 開発者登録を済ませて、 Visual Studio 2015 はインストールされているという前提でヨロシク。

まずは AdMediator (Microsoft Universal Ad Client SDK) のダウンロード&インストール

「admediator」でググれば1番上に出てくるけど、ここから「ダウンロード」で入れてください。 2016年 3月現在、バージョンは 2.0.5
 追記:2016/04/06現在 Microsoft Store Engagement and Monetization SDK version 2.0.7 となっています。

Visual Studio でアプリを作成&広告用スペースを確保

 アプリは自分で作ってください(当たり前だ)。 そしたら、上で AdMediator が入ってるので、これを所定の位置に入れ込みます。
 今回は、ヘッダーに [480×80] の広告スペースを配置。 一応 480×80なのは意味があって、後述する3つの会社の バナー広告がいずれも収まるサイズになっています。
 広告の配置場所っていうのは まあだいたい ヘッダーかフッターにするもんなのかな? そこらへんはセンスで。
 スペース確保ができたら、次はAdMediatorの出番です。
ads-array-01

AdMediator の参照の追加

 「ソリューションエクスプローラ」の「参照」を右クリック。 「参照の追加」をします。
add-reference
 「参照マネージャ」の「Windows Phone 8.1」を指定して、「拡張」の中の「Ad mediator SDK for ~」のチェックボックスをクリックして [OK] します(他に必要なものは自動的に追加してくれます)。
Ad Mediator extension これで「ツールボックス」に「AdMediatorControl」が登録されたので、これをマウスで Windows Phone の 広告用のスペースにドラッグ&ドロップ
dandd-AdMediatorControl 「参照の追加ダイアログ」が出るので、「OK」
 このあと、なぜかいったん Debug x86 で 「ビルド」 します(こうすることでAdMediatorが配置準備がされるようです。 他にやり方があると思うけど、自分は知りません)。
 そして、さっきと同じ動作の繰り返しになるけど 「ツールボックス」から 「AdMediatorControl」 を Windows Phone の 広告用のスペースにドラッグ&ドロップ をします。
 するとこんな感じで、一意の ID が付いた AdMediatorが XAMLに書き込まれます。
added-admediator-with-id

広告の内容の設定

 「ソリューションエクスプローラ」の「参照」を右クリックして、「接続済みサービスの追加」をクリック。
add-connected-services
 「広告メディエーター」をクリックして、「構成」をクリック。
add-connected-services-kousei
 左上のほうの「広告ネットワークの選択」をクリック。 Microsoft以外は、個別にサイトへ行って契約してください(もちろん Microsoft の広告だけでよい、という場合は必要なし)。 自分は MSに加えて、Adduplex と Smaato を使ってみました(ホントは AdMob を使いたかったなぁ)。
 ちなみに、Adduplexは、参加している人たちの間でお互いのアプリの広告を出し合うというサービスで、直接に金銭的な収益が上がるものではありません。
ad-network-setting
 うまく出来ていると、こんな感じの画面「~正常に追加されました。」が出ます。 「広告メディエーター」で「追加」をクリックして完了。
fetch-state
 一通り終わったあとのソリューションエクスプローラの様子。
added-result-solutionexplorer

契約した広告先のIDなどを入力

 上で契約した(Microsoftだけなら契約してないけど)あとに、そこで設定した広告のIDなどを入力していきます。
Microsoft Advertising-compositionちなみに、Microsoftの場合、ここでは特に入力しなくてもオーケー (初めて登録するときはまだ IDが決まってないので入力しようがないけど) ですが、アプリの登録後にアップデートなどをする場合は、Windows Dev Center でもらったIDなどを入力しておくと後でラクかもしれません。

これで広告の登録はおしまい。

デバッグモードで広告も含めてアプリの確認

 当たり前のことですが、デバッグモードで自作したアプリの動作を確認します。 これと一緒に 広告もしっかり配置(サンプルの表示など)されているのかをチェックしてみましょう。 Microsoftの広告の場合、 「Microsoft」 のロゴが表示されるはずです。

アプリをストアに登録

 あとは出来上がったアプリの名前を登録して、PC上でテストを受けて合格したら Microsoft Dev Center でアプリを登録。

 このあとはMicrosoftのストア側での準備や審査を経て(アプリの1回目の登録は2日くらいは掛かるかな)、ストアに並ぶことになります。

アプリ登録後

Microsoft Dev Center でアプリを登録後に、[収益化]-[広告で収入を増やす]の項目内で、利用する広告ネットワークの配分をして保存します。
mediation-composition-download
その後、上の図を参考に、「メディエーション構成のダウンロード」をすると、[AdMediator.Config] がダウンロードできるので、これを自作したアプリの[AdMediator.Config] に上書きします。 次回からアプリの「更新」をすると、上で行った 「広告ネットワークの配分」 が反映されています(一応確認してください)。 一応ダブルチェックとして、アプリのアップデート後には一度 [収益化]-[広告で収入を増やす]の配分が自分の指定通りになっているか確認したほうが良いかもしれません。

追記:最近追加された項目のような気がします。
Microsoft Affiliate Ads
自分はこのチェックを入れておきました。

これで広告に関しては一通り終わりです。 おつかれさま(って、結構 疲れるよね、ね)。

 自分がネット上で AdMediator の追加の仕方を調べてた頃はちょっと古い情報しかなかったので(しかも素人なので)かなり手こずりました。 まあ追加した結果、広告がうまく表示されないとか困難だらけなんですが(汗)。

 「俺の屍を超えていけ」 って感じで、なにかの役に立てばということで書いておきました。 Windows Phone (10 Mobile とかに) たくさんいいアプリを作ってください!

PS [Visual Studio 2015 Update 2 & Microsoft Store Engagement and Monetization SDK version 2.0.7 の環境] では、上で書いた手順が若干分かり易く改善されている(途中でなぜか一旦ビルドしなくちゃいけない、とかが必要なくなった etc)ようなので、できれば最新版を利用することをお勧めしておきます。(とはいえ、どこにどんな不具合があるか分からないので一概にはいえないのだけど)








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